2006年05月19日(金)
ぼくのバラ色の人生 [DVDネタバレ御免!?]
先日に引き続きネタバレ御免のDVDレビュー。今回は日本映画『さよなら、クロ』を紹介しようと思っていたのだが、ちょいと気になるニュースを目にしたのでそれがらみの作品『僕のバラ色の人生』を紹介します。『さよなら、クロ』はまた後日に…。
気になるニュースというのは「性同一性障害の小学2年生の男児が女児としての就学を認められた」というもの。
この件に関しては「先駆的な判断」と評価する一方で、「今後の成長過程を見ながら慎重な対応を」という声もあるらしく。なるほど、当然である。
この先この少年(少女か…)がどのように育ち、周囲がどのように対応していくのか、知ることが出来るのならば知りたいものである。
この映画の主人公リュドヴィックは7歳。
化粧をして、スカートをはき、着せ替え人形で遊び、いつかは女の子になれると信じ、クラスメートのジェロームと結婚したいと夢を抱く男の子。
祖母はただ一人、理解を示そうとするも、両親は女の子になりたいが故に度々問題を起こしてしまうリュドヴィックに戸惑い、やがて、周囲の住人との人間関係が壊れていく。
リュドヴィックは学校を追い出され、父親は会社をリストラ、母親はノイローゼ。そして遂には住んでいた町までも追い出されることに…。
町を去るリュドヴィックの一家を冷ややかに見送る住人たちの目。
父親の再就職により引っ越した先で、リュドヴィックが出会うのは…。
純粋に女の子になりたいと願う少年に周囲はどう対処すればいいのか。この映画ではその答えを知ることは出来ない。そういう映画ではない。
しかし、こういう対処をしてはいけない、と云う答えにはなるかも知れない。理解を示すふりをしながら退学の嘆願書を出し、遂には家族を町から追い出してしまう周囲の住人たち。
まずは理解。その子の思いを受け入れる第一歩が必要だと思う。
Posted by 源九郎 at 09時45分