2007年04月22日(日)
小さき勇者たち−ガメラ− [DVD泣きドコロ]
平成ガメラ3部作をリセットし、新たな世界として描かれた最新作。
平成3部作では「ガメラのいなかったところにガメラが現われる」ところから始まるが、この『小さき勇者たち−ガメラ−』では、ガメラがギャオスと壮絶に戦い、最後には自爆して果てた30年数後として描かれている。
『ガメラ−大怪獣空中決戦−』から『ガメラ2−レギオン襲来−』そして『ガメラ3−イリス覚醒−』へと回を重ねるごとに、シャープな造形へと進化していったガメラから一転。ずんぐりむっくりとした愛らしいガメラ(成長途中は本当に“大きい”カメ)とレギオンやイリスと比べるとどうして見劣りしてしまう敵怪獣ジーダス。
平成ガメラのシャープなところが好きだったオレとしてはデザイン的にはちょっと残念。(オレ的には“イリスガメラ”は最高の造形美!)
母を亡くした透少年が手にした卵から孵ったカメは文字通り見る間に大きく成長し、「トト」と名付けられたそのカメはやがて空中に浮かんでまで見せる。
自分の背丈ほども大きくなったトトを父親に見つからないよう隠した数日後、透少年の住む町を怪獣が襲い、そこに更に成長したトトが現われ、怪獣を撃退する。
トトは政府の監視下で、人為的に更なる成長を促進され、やがてジーダスが再度上陸してくる。
泣きどころはキーアイテムでもある「赤い石」のリレー。
トトの卵を見つけた時に、その下に敷かれていた赤く輝く石を幼なじみに手術のお守りにと渡した透と、そのお陰もあってか無事に手術が成功した少女。
だが、そこにジーダスが現われ、トトが応戦するも歯が立たない。
「トトにはあの赤い石が必要だ」と信じ、赤い石を受け取るべく少女手術を受けている名古屋を目指す少年たち。
無事に手術が済み、赤い石をトトに返したいと願う少女。
避難先のベッドの上で「この石をトトに」を懇願する少女に手を差し伸べたのは名も知らぬ見ず知らずの幼い女の子。
「トトに!」を合言葉のように互いを見知らす子供たちの手から手へと赤い石は伝わり、ついには透の手に、そしてトト=ガメラへと伝わる。
オレは、何故だかこのシーンでジーンと来た。
赤い石を手に逃げる人の群れをかき分け逆送し、行く手がさえぎられると、見知らぬ子供が無言でその石を受け取り、その背中に「トトへ!」の声を受け走り出す。
泣ける怪獣映画は始めてかも知れないなぁ。
他に観た人、どうでした?
Posted by 源九郎 at 23時29分 パーマリンク