2007年01月26日(金)
酒とまんじゅうと中村主水 [戯れ言]
テレビ時代劇『必殺シリーズ』の人気キャラクター『中村主水(演:藤田まこと)』の初登場はシリーズ第二作『必殺仕置人』から。
登場当初の中村主水はまったくの下戸だった。
初期の主水シリーズを見ると、まんじゅうにパクつく中村主水の姿をたびたび見ることが出来る。
その中村主水が酒を呑むようになるのはシリーズ第七弾『必殺仕業人』から。
牢屋見廻り役と云う奉行所でも最低の役目に回され、家庭では更に肩身の狭い思いを強いられる…。そんな苦境を降り切るかのように酒を呑み始めたのだ。
そして、これまで下戸を通してきたこのオレもまた、中村主水同様、今の苦しい気持ちをかき消したいかの如く、無性に酒が呑みたくて堪らない。堪らなくなって、とうとう近所のスーパーで晩酌用の酒を買ってきてしまった。
これまで下戸を通してきたオレだが、本当は呑めないわけではない。
若い頃にはバイト先の飲み会などで強くもない酒をガブガブと呑み、そして吐きまくっていた。
酒に強くないこと、そして何よりも酔っ払いが嫌いなことから「酒は呑めない」と云ってきたのだ。
それがつい1ヶ月前、アイツに「美味しいお酒がある」と呑ませられた酒は確かに美味しかった。いや、普段酒を呑まないオレに酒の味など判るはずもないので「呑みやすかった」と云うべきかな。
酒の味よりも雰囲気だったのかも知れない。好きな人と二人きり酒を酌み交わす。美味しい酒を呑む絶好のシチュエーションだ。
オレの場合、酒の味そのものよりも雰囲気や一緒に呑む相手が大事なのだ。
そして今、オレはひとり手酌で安酒を呑んでいる。
残念なのは、酒に強くはないとは云え、記憶をなくすほどには酔えないこと。
よく「酒で気を紛らす」と云うが、いくら酒を呑もうとも、この苦しみ、悩みから開放されることはないンだ…。
Posted by 源九郎 at 18時45分